3分で読める名作-「星の王子様」

ずっとまえに一度アップした記事ですけど、写真等を加えてもう一度アップします。



3分で読める名作紹介です。

 第1回目は 「星の王子様」

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誰でも知っている有名な作品だけど、ちゃんと読んだことのある人は意外とすくないのでは?

という私も、子供のころ読み始めて挫折した組です。

意外と読みにくいのですよね~。ストーリーは見えずらいし、

会話が禅問答みたいで、意味不明だったりもする。



でも、これはいいです。池澤夏樹訳の絵本の「星の王子様」

絵本なので、だれでも読み切れます。


よろしかったら、この曲をB.G.Mにお使いください。
                                               ドビュッシー「月の光」http://www.youtube.com/watch?v=hI7RkEW64s0



 ストーリー 

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砂漠のまっただ中に不時着した飛行士の前に、不思議な少年が現れました。
     
     


故障した飛行機を修理できなければ、一週間と命がもたないという
     
極限状態の中で、少年は飛行士のぼくに「ヒツジの絵を描いて・・」
     
と話しかけてきました。
     
少年の話から、彼は小さな星の王子さまであることが分かりました。
     
     でも、その小さな星で王子様はひとりぼっちで淋しかったのです。
     
     
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ある日、小さな星にみたこともないものが芽をだしました。
     
     王子様が、一生懸命世話をすると
     
     ある日の朝、花を開きました。
     
     本当にきれいな花だと、王子さまは思いました。でも、花はとてもわがままで、     
     
     いろいろ王子様に注文を出しました。
     
     「朝ごはんは?風よけをちょうだい。夜はガラスの鉢をかぶせてね・・」
     
     王子様はすこし嫌になりました。そこで、旅にでることにしました。
     
    

    

     王子様は小惑星を次々めぐって、7番目に地球にやってきました。
     
     砂漠に降り立った王子さまは、たくさん歩きました。すると道があって、
     
     その先に庭がありました。そこには、小さな星に残してきた花と同じバラの
     
     花が、5000本も咲いていました。
     
     
     


     「これを見たらぼくの花はとっても恥ずかしい思いをするよ。
      
      ぼくはあれは特別な花だと思っていたけれど、ふつうの花だった。
     
      ぼくの星は火山が3つあるだけの小さな星だ。やっぱりぼくはりっぱな
       
      王子じゃなかったんだ。」
      
       
 
      王子様は草の中に倒れて泣きました。

        
    


      そのとき、キツネが現れました。
     
      王子様は、キツネと仲良くなれる方法を聞きました。
     
      キツネは答えます。
     
     「ゆっくり時間をかけるんだ。毎日すこしづつ会うのさ」
      
      仲良くなった王子様にキツネ言いました。
     
      

     「ものは心で見るんだ。かんじんなことは目では見えないからね。」
     
     

     「きみがバラの世話をした分だけ、きみとバラは仲良しになれるんだよ」
      
     
     

      王子様はもう一度庭のバラたちを見に行きました。
     
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     「きみたちは、ぼくのバラとはぜんぜんちがうよ。

ぼくは自分のバラには水をやったり、

ガラスの鉢をかぶせてやったり、いろいろ世話をした。だからあのバラと僕は
     
      仲良しだ。でもきみたちはそうじゃない。
      
      あのバラだけがぼくの花なんだ。」

     
      

     キツネのはなしをした王子様は、飛行士に言いました。
     
     「飛行機がなおって良かったね。家にかえれるね。
    
     ぼくも、今日、自分のところへ帰る。」 
     
    
     

     仲良しになると泣かなければならないこともあります。
    
     
     飛行士は言う、
     
     「きみの笑う声が好きだ。」
     
     
     「それがぼくの贈り物だよ。これから星空をみるたびにきみはぼくの
    
     笑い声を聞くよ。ぼくときみはずっと友達だよ。

     ぼくの笑い声を聞きたくなったら、夜の星をみればいいんだ」

     
    


     「でも、うちの星はちょっと遠いから身体までは持って行けない・・・」

     
      王子さまは、遠い星にかえるために、ヘビに自分を噛ませました。
     
     
     「ぼくは帰ってあの花の世話をしてやらなければならない。あの子は
     
      とっても、弱いから・・」

     
    


     それから、王子さまは、声も立てず、ゆっくりと倒れました。
     


     やわらかい砂のおかげで何の音もしませんでした。

     
      
    


     なおした飛行機に乗って帰った飛行士は、王子さまのことを
     
     だれにも言いませんでした。 
     
     飛行士は、今でも、星をみるたびに鈴のような王子さまの
     
     笑い声が聞こえます・・。
     
      イメージ 5( Photo by (c)Tomo.Yun )