死刑の描かれている映画

あら、一ヶ月ぶりの更新でしたね。^^;
おひさしぶりぶりです・^^;
 
 
さてさて、8月27日、千葉景子法務大臣の判断により、このほど死刑を執行する刑場の写真が、報道機
関に公開されました。
 
今まで、日本の死刑というのは、刑場すら非公開だったのですね。
 
 
この国の国民の85%が死刑に賛成なのだそうですが、なんと今まで、自分がどんなことに
賛成しているのか、具体的なことはな~~んにも知らないのに賛成しているという、わけの分からないこ
とがまかり通っているわけです。
 
 
一体、死刑ってどんなこと?
 
 
日本では死刑執行は公開されていませんが、海外ではがんがん公開死刑が行われていて、しばし映画でも
取り上げられています。
 
今日は死刑が描かれている映画を2本紹介します
 
 
 
映画好きの人へのインタビューで、「後味の悪い映画」や「二度と見たくない映画」を教えてください、というのがあると、必ず上がるのがこの「ダンサーインザダーク」です。
 
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「ダンサーインザダーク」は、目の不自由なシングル・マザーがたどる悲劇を描いた異色ミュージカルです。
この映画に拒絶反応を起す人も多いですが、その一方、感動した、傑作、泣いた等も言われます。
まさに、賛否両論。
 
 
私はこの映画、いいと思いますよ。
母親なら、息子を思う気持ちに共感できるところがあると思うし、とにかく主演のビョーク
の歌がすばらしすぎます!
 
 
みんなが、この映画に激しく拒絶反応を起こすのは
~以下ネタばれです、もっとも、この記事のタイトルがすでにネタばれなんですけど~~~

 
 
 
主人公の彼女の死刑執行シーンが、たんたんとリアルに描かれるという、そのせいだと思います。
こういうシーンに、日本人は免疫がないのではと思う。
そんなもの、みたくない?
 
 
 
 
 
後一本、
グリーンマイル
 
 
この映画はトム・ハンクス主演だし、なんとなく救いもあるので、「ダンサーインザダーク」ほど、きらわれていません。
 
でも、映画中ほどの死刑執行シーンはもっとえげつないです。
悪意ある職員によって、わざと正規な手順を踏まずに行われたそれは、まるで公開リンチのようになってしまいます。あまりの凄惨さに、逃げ出す市民たち・・・。
 
 
 
そうなんです。この映画では、死刑は一般に公開されています。
一般市民から選ばれた陪審員も、自分たちが下した判決が実行される証人となるべく、公開に参加しています。
陪審員が死刑場で処刑を見届けるのは今の日本では今のところ、まず考えられないでしょう。
 
でも、本来ならば見届けるのが筋といえます。
 
 キャ~~、そんな怖い目にあう陪審員にはなりたくないぃ~~~
 
 
 
 
最後に、参考までに、アメリユタ州の死刑公開についての記事を載せておきます。
 
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あ、そうです。
 
上記の映画で最後に処刑されるのは、2本とも冤罪でした。
 
 
 
 
 
 
 追記、参考までに・・・・・。 

2009年7月28日に日本で3人の死刑が執行されたことに関する欧州連合を代表する議長国声明

EU News 216/2009
2009/07/30
欧州連合理事会
ブリュッセル
12502/09 (Presse 237)
P 88
 
<日本語仮訳>
欧州連合EU)は、2009年7月28日に、山地悠紀夫、陳徳通、前上博の3氏に絞首刑が執行されたことに対して、深い遺憾の意を表する。
欧州連合は、いかなる場合においても、またいかなる環境下でも、極刑の使用に反対しており、全世界的廃止を一貫して求めている。我々は、死刑の廃止は、人間の尊厳を守るために、また人権の漸進的発展に不可欠であると確信している。欧州連合は、この刑は残酷かつ非人道的であると考える。死刑に抑止力があると証明されておらず、どの司法制度においても不可避である司法の誤りは、取り返しのつかないものである。よって、欧州連合全域において死刑を廃止している。
また、欧州連合は、2008年12月18日に、国際連合総会が死刑に関する決議を採択したことを想起する。これは、2007年12月に採択された決議を再確認するものであり、死刑の使用を続けているすべての国に対し、同制度の廃止を目的として、執行の停止を決定するよう要求している。
欧州連合は、世界各地における広範な人権問題に関する日本との協力を歓迎し、重要視している。欧州連合は、この機会において、死刑を法的に完全に廃止するまでの間、その適用を停止するよう日本政府にあらためて要求する。
欧州連合は、総選挙後に発足する日本の新政府を訪問し、日本における極刑の使用に関する欧州連合の見解を表明する意向である。